一時期使っていた紙copiのデータ数百件をHDDの整理中に見つけたので、Evernoteに取り込むことにしました。
紙copiのデータは、テキストファイルの一行目にあたる部分がそのままファイル名になっています。Windows版Evernote Ver5.11のインポート機能(後述)は、texファイルの中身は取り込みますが、ファイル名は取り込めません。これだと1行目が無いノートになって情報として不完全です。
対応策としてファイル名をファイルの先頭に追記するスクリプトを書くつもりでしたが、Evernoteにはそういうときのスクリプトがあったので試してみました。
ENScript.exeでテキストデータの取り込み
詳細はこちら
取り込んだ情報は、Evernoteのノートタイトルに〇〇.txtとファイル名が入るため紙copiデータをほぼそのまま取り込めます。
下をコマンドプロンプト上で実行すると、ディレクトリ内の複数のtxtファイルが自動的に取り込まれます。ディレクトリ名はそれぞれの環境に合わせて変更して下さい。
for /r "J:\標準\" %a in (*.txt) do "C:\Program Files (x86)\Evernote\Evernote\ENScript.exe" CreateNote /n 紙copi /s "%a"
今後あまり見るデータではなさそうなので、Evernoteでのノートブックは独立させて「紙copi」とします。 /n 紙copiで指定。
「j:\標準\」に紙copiの元データがあります。/r で指定ディレクトリ以下に対しforコマンドを実行します
指定ディレクトリの .txtの拡張子を持つファイルを対象に、do以下のENScript.exeを実行します。対象ファイル(*txt)がある場合は処理を繰り返します。
「C:\Program Files (x86)\Evernote\Evernote\ENScript.exe」はENScript.exeの場所をフルパスで指定
CreateNote /n 紙copi /s "%a" で、紙copiというノートブックに、txtファイルをノートのコンテンツとして取り込み。
中身が無いtxtファイルの場合は、ファイル名の取り込みも行われません。一行コンテンツのつもりが、無いものとして扱われます。今回は1件のみでしたので手動で追加しました。
Windows Evernoteのインポート機能
メニューのツールの中にインポートフォルダ機能があります。
フォルダ:クリックして直接フォルダ名を入力。右側の「...」を選べばディレクトリ表示がされフォルダを選択可能。
サブフォルダ:取り込むかどうかを「はい」「いいえ」で選択
ノートブック:複数あればリストで表示されます
ソース:Evernoteに取り込んだ後に元データを残す場合は「保持」、削除する場合は「削除を選択」
htmlデータはUTF8に変換してインポート
紙copiのhtmlデータは文字コードがSJISのためそのままインポートすると文字化けします。拡張子がHTMLのデータを、変換ソフトで事前にUTF8に変換しておきます。
今回はhtmlファイルをまとめたフォルダを作って、文字コード判定&変換ツール.NETで一括で変換。シンプルで分かりやすい良いソフトです。 ファイル数が少なければエディタで変換する手もあります。
textデータのように一行目をタイトルにしているわけではないので、そのままノートとして使えるようになります。
作成日が気になるなら
Evernoteに移した時点の日付がノートの日付になるため、紙copiデータ作成日と異なってしまいます。気になるようなら紙copiのtextデータにファイル作成日を追加するスクリプトを書くか、そういう機能を持つソフト探せばいいでしょう。 作成日があまり重要でないなら、紙copiデータはzipなどで圧縮保存し、日付の確認が必要なときに元データを見る、というのが一番簡単です。